new year

新年のご挨拶

皆様、あけましておめでとうございます。
本日より、また保育・アフタースクールが再開しました。長い休みがあったことを一瞬で忘れてしまうくらい、元気で普段通りの子どもたちを見ることができ、とても嬉しく思っています。

残念ながら、2021年も、コロナに始まりコロナに終わる1年となりました。この経験をできるだけ前向きに捉えるならば、「ウィズ・コロナ」時代の恩恵として、様々な分野におけるデジタル化が進み、個人レベルでの世界との繋がりがより身近になったことがその一点として挙げられます。「直接会う」コミュニケーションも、Zoomなどを介してのオンラインでのコミュニケーションも、形は違いますが、本質的な目的は「相手の話を聞くこと」と「自分の話を伝えること」です。そのためのコミュニケーション能力を高めるためには、当然、たくさんの対話をすることです。これはオンラインでも、リアルな対面型でも良いのですが、リアルな対面型のコミュニケーションにおいては、様々な言葉以外の要素、場の雰囲気や見えるもの、細かい息遣い、ボディーランゲージ、そういった”ヒント”が同時に肌で感じられるため、コミュニケーション能力を高めるためには対面の会話の機会を多く持つことが肝要だと考えます。
また、”世界”がより深く、我々個人の生活に浸潤してきている今こそ、多様性について寛容になる訓練も必要です。小学校・中学校・高校全てにおいて、基本的には”学年ごと”に学びの環境は区切られ、社会に出てからは当たり前な事、年齢を超え意見を言い合う、年齢を超え意見を理解し合う、機会を得られる環境で、まずは人種や国籍だけでなく、より身近な人たちから”多様性”についての理解を深めること、体験的に学ぶことも大切です。

様々なバックグラウンドを持つ先生方や、多くの子どもたちと触れ合いながら感性を磨き、世界との繋がりの中の自分に気付ける子。
探究心を磨き、思考し、新しい問題や課題に向き合い続ける子。
そういった「前向きな学習態度」の素地を育める場所で、ラポルトはあり続けたいと考えます。

これから5年先、10年先のことを予想できる人は誰もいません。つまり、この先出会う問題は今まで答えがなかったものばかりであり、正解のない課題の「納得解」を生み出し課題を解決していくために必要な力は、自ら学ぶ力(探究力)、そしてそれを説得力のある形にまとめる力(情報編集力)、そしてそれを発信する力(コミュニケーション能力)です。
今を大切にしながら、その今の学びを、幼児期、小学生・中学生で途切れないための素地を作る。「前向きな学習態度」を持ち続けることは、未来の自分を必ず、前向きに、前進し続けていってくれるとても力強い武器となります。

Yesterday is history.
Tomorrow is a mystery.
Today is a gift.
That’s why we call it ‘The Present’

“昨日”は過去のこと、
“明日”は謎、
“今日”は贈り物、
だから”今現在”を表す言葉は”プレゼント”という。

最初にこの言葉を使った方は諸説ありますが、Eleanor Roosevelt、Alice Morse Earleなどと言われています。「今現在」を生きている中での全ての出会いを前向きに捉え続け、努力を重ねることで、未来にあるより豊かな自分の人生を歩めると考えます。

今年も皆さまにとって、素晴らしい年になりますように。

酒井 研治